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2010年1月1日から2010年12月31日までの約100店舗約35,000件の停止履歴データの統計です。
単純に1店舗あたり1日1回P2P(もしくはダウンローダ)の停止を行なっております。
多い店舗で1日4件の停止、少ない店舗で3日に1回の停止実績があります。
一般的にP2Pと言えばwinnyとshareを指しますが実際にインターネットカフェでこれらのP2Pが起動することはほとんどありません。
全体停止統計でwinnyが12番、shareが25番目です。
インターネットカフェではP2P以外にダウンローダ系の起動も多く見受けられます。
P2Pとダウンローダ系の使用比率はほぼ同じです。
ダウンローダ系は長期の休み(春休み、夏休み、冬休み)に多く起動することから学生(主に大学生、高校生)の使用が多いと考えられます。
取得したファイルが明確な場合はP2Pよりもダウンローダの方が確実に取得できますので学生に好まれる傾向があると推測されます。
著作権法改正後にP2Pもダウンローダの使用が減ると思われますが実際は共に月を追うごとに使用は伸びております。
ダウンローダ系の使用を曜日で見た場合に土曜日に多く使用されている事から学生の利用は多いと思われます。
ダウンローダ系とP2P系は見事なまでに逆相関関係にあります。
複合カフェ協会非加盟店では加盟店ほど長期休み時の使用は顕著なものではありません。
複合カフェ協会加盟店ではP2P使用もありますが学生によるダウンローダの使用が多いと思われます。
P2P使用者は…
CD-RもしくはDVD-Rにデータを入れて持ち帰る傾向が見受けられます。
ダウンローダ使用者は…
取得したコンテンツから音声を抜き出してApple iTunesもしくはSony SonicStageで
外部メディアに転送される傾向が見受けられます。
※)ExTrapper for AnalyzerのデータからP2P停止前後で起動しているアプリケーションを洗い出しました。
インターネットカフェ利用者の全てがP2Pおよびダウンローダを使用している事はありません。
P2Pおよびダウンローダは全アプリケーション起動比率で5%未満です(ExTrapper for Resource導入店舗では起動時間は0分です)。
ダウンローダはファイル指定でダウンロードを行うために1回起動あたりの使用時間は35~45分でP2Pの場合は45~65分程度の使用時間になります。
P2Pもしくはダウンローダに対して無策のインターネットカフェでは使用回数、使用時間ともに全アプリケーションのベスト10に入るほどです。
基本的にこれだけ使用された場合は回線が極端に重たくなり、プロバイダからもP2P使用に関しての警告があると思われます。